シースター1年

 誰でもどこでも手軽に星雲星団が撮れてしまう魔法(悪魔?)の望遠鏡、シースター50を購入して早1年。最初は、市街地でも嘘のように星雲星団が撮れることに感動し小躍りしながら撮影していたが、これまで愛用してきた赤道儀式の望遠鏡をめっきり使わなくなってしまった。絶対にこちらの方が性能がいいのに、怠惰な私は完全にシースター50に身も心も売ってしまった。なんと情けなや・・・と思いながらも、後戻りはできないならと、真面目に計画的に使おうと気を取り直し、誰でも考えることではあるが、取り組んだのが1年でメシエ天体を市街地の自宅で撮影するということだった。メシエ天体110個、シースターなら余裕で達成可能だと高をくくっていたが、月齢と天気が合わなかったり、仕事の都合だったり、怠け癖だったり、様々な障害のおかげでなかなか思うように進まない。
気が付くともう4月、スタートしてから10か月の経っているのに撮影できた天体は70個ほど。「ゲッ、あと残り40個もある!」メシエ天体密集地である春の銀河群と夏の球状星団群のほとんどが手つかずだったのだ。そこで4月下中の月齢が良くなるころから、とにかく撮るという勢いで撮影に挑戦。
 結果は晴れたのは三晩で、ひょっとしたらメシエ天体制覇かと盛り上がったが、雲に阻まれ、みずがめ座のM72とM73が撮れずに終わった。その後は月齢が悪くなり、まだ撮れていないが、6月上旬には撮影完了となるだろう。 達成したら、まとめて紹介できればと思う。

2025年05月31日