話題のレモン彗星

 昨年10月は紫金山・アトラス彗星で盛り上がったが、今年10月もレモン彗星で少しだけ盛り上がっている。
 10月下旬から11月初旬にかけて、3等級まで明るくなるというので、ひょっとしたら夕方の西空で肉眼で見えるかもというわけだ。私も10月23日に長野県方面で観望するチャンスを得た。辺りが薄暗くなってきた夕方5時45分ごろ、双眼鏡でアルクトウルスの上15度あたりを双眼鏡で探したら彗星特有の青緑色がかった光芒が意外と簡単に見つかった。バックが漆黒になるにつれ、うっすらと右上に延びた尾も確認することができた。ただ肉眼で見えるかというと、残念ながら私の目では釈然としなかった。
 1週間ほど過ぎた10月28日と29日は晴天に恵まれたので、上弦前の月明かりはあったが、自宅からシースターで撮影してみることにした。固有運動量が大きいのと月明かり&光害があるので、露出時間は1枚当たり2分で数枚撮影。立派な彗星のように写っているが、超望遠のシースターのなせる技。(写真は10月29日撮影)
 マニアのみなさまは、好条件で撮影そして画像処理で素晴らしい写真を撮影されているようだが、3等級の彗星は、一般人には見ることはなかなか難しそう。昨年の紫金山・アトラス彗星が大彗星であったことを再認識した次第であった。

 

2025年10月31日