太陽になり損ねた星・木星
宵の天頂近くで木星が爛々と輝いている。等級はー3等に達する。木星はー3等に達する。-3等は、1等星の約40倍の明るさになる。もちろん太陽系惑星の中で最大。直径は地球の約11倍。成分はほぼ水素ガスで地球より太陽に近い惑星だ。
木星はなぜ太陽、つまり恒星になれなかったのか?それは太陽に比べると直径が1/10しかなく中心温度と圧力が足らなかったため、水素の核融合反応が起こらなかったからだ。ではあとどれぐらい大きかったら恒星になりえたのか?計算では質量で80倍、直径ではたった1.4倍だ。言ってみれば紙一重で構成になれなかったと言っても過言ではない。
もしギリギリ恒星(赤色矮星)になった木星を地球から見るとどう見えるか試算してみると、明るさ-10等、視直径1′となる。-10等とはほぼ満月の明るさだ。地球の生態系には大きな影響を及ぼさなかったかもしれないが、木星が姿を見せると、昼間はもちろん見えるし、夜になると月夜のように夜空を明るく照らすことになっただろう。そんな世界を見てみたい気もするが、満天の星空を観るチャンスが減ってしまうので、恒星にならなくて良かったと思える。
