みどころ

■10月12日 火星とプレセペ星団が大接近

 1月10日にいて座で太陽と合になってから、明け方の東天でゆっくりと高度を上げていた火星が、秋の星座から冬の星座を通り過ぎ、秋の声とともに春の星座のかに座までやってきた。
 かに座といえば有名な散開星団プレセペ(M44)が中央にあるが、そのすぐ南を黄道が通っているので、ときどき惑星が接近することがある。今回もその例にもれず、10月初旬から中旬にかけて、火星がプレセペ星団をかすめるように通り過ぎて行く。


 接近するようすは、肉眼でも見えないことはないが、双眼鏡を使うとプレセペ星団が星の集団だとわかるので、おもしろさがぐっと増す。7倍(実視野7°)の双眼鏡では、かに座の甲羅にあたる四角形を形づくる4つの星が視野内にすっぽり入り、中央にプレセペ星団の星粒が見える。火星は、かに座の四角形の中に10月9日に入り込み、10月12日にプレセペ星団に最も近づく。その後はプレセペ星団からゆっくり離れ、10月14日には四角形から出てゆく。
 観望する時刻は、早すぎると高度が低く、南中するのを待つと夜明けになってしまうので、火星が東の空30°あたりに昇る3時前後がベストだ。