みどころ

 

夕方の西空に水星金星木星が揃い踏み

  初夏の宵の西空では金星がゆっくり高度を上げて、宵の明星らしい輝きを見せるようになってきている。一方冬から春にかけて星空を賑わしてきた惑星界の帝王木星が、ぼつぼつシーズンオフを迎えようとしている。こんな2つの惑星光り輝く夕焼け空に、6月16日の東方最大離角を目指して急上昇をしてきた水星も仲間入りする。


●6月9日 金星と木星がニアミス
  8月15日の東方最大離角を控え美しい光を放ち始めた宵の明星金星と、盛りを過ぎて西に傾いた木星が、夕焼けの中で光っている。金星は少しずつ高度を上げながら西北西から西に進み、木星は地平線をめざして高度を下げる。その結果、金星と木星はジワジワとその角距離を縮めて行く。そして6月3日には実視野7°の双眼鏡の視野に入るまで接近し、ついに6月9日にはわずか1.7度角まで接近する。これは腕を伸ばして立てた親指の幅ほどしかない。その後は徐々に離れ、6月17日には7度角を越えてしまう。
9日の最接近のようすは,25倍実視野2度角程の双眼鏡やスポッティングスコープなら、月齢9ほどまで欠けた金星と,四大衛星を従えた木星とを,同一視野で見ることができるだろう。