みどころ

●月と土星と木星と海王星と天王星のランデブー 

 8月に衝を迎終えたばかりの木星と土星が、明るい星の少ない南の空で輝いている。木星は-2.8等、土星は0.4等と、どうしても目立ってしまうが、その東のみずがめ座とうお座の境界線あたりで、太陽系最果ての惑星の海王星が9月15日に静かに衝を迎える。また、東の空にはおひつじ座とともに天王星が姿を見せている。さらに海王星の北では、9月9日に衝となる四大小惑星の一つパラスがひっそりと光っている。 そして、黄道に沿って並ぶこれら惑星たちに立ち寄るように9月17日から24日にかけて、満月近い月が西から東へと移動して行く。

 

9月17日 月と土星が寄り添う
 月が最初に立ち寄るのは土星だ。土星は8月2日に衝になったばかりで、まだまだ元気にやぎ座で光っている。明るさは0.4等と木星には及ばないが、十分に存在感がある。そんな土星に月齢10.5の月が並ぶ。その間隔は7倍双眼鏡(実視野7°)の視野にギリギリ収まる6.2度角。もう少し視野の広い双眼鏡が欲しいところだ。
9月18日月と木星が寄り添う
 翌18日には、やぎ座のしっぽで悠然と輝く木星に月齢11.5の月が並ぶ。その間隔は4.8度角と、7倍双眼鏡の標準的視野である7°の視野にいい感じで収まってくれる。月は相当明るいが、-2.8等で輝く木星の神々しい輝きは全く負けていない。月のクレーターはもちろん木星の衛星も見えるだろう。
9月20日 月と海王星が並ぶ
 9月19日にみずがめ座τ2星(4.1等)を食(後述)した月はさらに満ちて行き、9月20日には、9月15日に衝を迎える海王星に立ち寄る。その間隔は4.4度角。海王星の明るさは、衝といっても7.8等。月齢13.5のまばゆい月にかき消されてしまうかもしれない。しかしあきらめないで、双眼鏡で見えるかどうか確認してみよう。
9月24日 月と天王星が並ぶ
 翌9月21日は中秋の名月。中秋の名月といっても必ずしも満月になるとは限らないが、今年は月齢14.5でずばり満月。文字通りお盆の様な月を愛でることができる。
 さて、月は少しずつ欠けて行きながら東に進み、おひつじ座の南で光る天王星に接近する。その間隔は2.9度角と、7倍双眼鏡の標準的視野である7°の視野にすっぽり収まってくれる。ただ天王星もお世辞にも明るいとは言えない5.7等星。月は月齢17.5と相変わらず明るい。しかし、天王星は海王星よりも2等も明るいので双眼鏡なら、月の明るさに負けることなく、光っている姿を検出できるだろう。