■7月4日の未明の東空、すばるのそばで火星と天王星が大接近
2025年1月に地球に接近して以来どんどん遠ざかっていた火星が、12月から再び地球に近づき始め、明るさも徐々に取り戻して1.2等台まで復活してきた。その火星が、7月から8月にかけておうし座を西から東に横断する。一方、2024年6月におひつじ座からおうし座に移った天王星は、ゆっくりゆっくり西から東へ順行して、ようやくプレアデス星団の南を通過中だ。そんな火星と天王星が7月4日にプレアデスの南東5.2度角あたりでニアミスをする。公転周期が1.88年の火星と84年の天王星では、星空を移動する速さがまるで違う。天王星より2年も遅れておうし座に入った火星は、1日に約0.6度角づつ順行して7月4日には天王星に追いつき5日には追い越してしまう。その時にニアミスが起こる。その間隔はなんと0.4度角弱。
せっかくのニアミスなのに、おうし座は冬の星座なので7月ではみえないのでは?と思ってしまうが、気の早いおうし座は、7月には3時ごろ東の空にその姿を見せるので心配ご無用。7月初旬午前3時には光度15度角まで昇っている。
ただ天王星の明るさは5.8等なので、肉眼で見るのはやや難しい。双眼鏡の助けが必要だが、7倍双眼鏡(実視野7°)なら、プレアデスとともに火星にピタリと寄り添う天王星が見えるはずだ。また50倍から80倍の望遠鏡の視野に収まるので、青緑に光る天王星にすぐ気が付くだろう。ぜひ1.3等の赤い火星と5.8等の青緑の天王星の違いを見比べてみよう。