最近の星空

 

初冬の星空

  2022年も残すところあと1ケ月になってしまった。木枯しが歩道の枯れ葉をカラカラと吹き飛ばし、靴音がせわしなくコツコツと響く12月。人々はまるで生き急ぐように、やり残したことをかたづけようと慌ただしく駆け回る。しかし星空は、いつもと同じペースでゆっくりと冬の装いに替えて行く。ペガスス座を代表とする秋の星座たちは西に傾き、替わってオリオン座を中心とする冬の星座たちが東の空を埋め尽くしている。
 忙しさに疲れたら、下ばかり見ていないで、星空を見上げてみよう。1等星7個に土星が加わり,豪華絢爛という言葉がぴったりの冬の星座と、季節風が大気のチリを吹き飛ばしてクリアーにしてくれたおかげで、「夜空にはこんなにたくさんの星があったのか」と久しぶりに感激するはず。
 街角のフラワーショップには、樅木やポインセチアが並び、どこからともなくクリスマスカロルが流れてくる。25日はクリスマス。西の空では、まるでこの日を祝うかのように、白鳥座がくちばしのアルビレオを地平線に向けて逆立ちし、キリストの十字架に変身している。そういえばクリスマスツリーのてっぺんで輝く星は、ユダヤの小さな村ベツレヘムで、イエス・キリストが生まれたときに輝いた星「ベツレヘムの星」だといわれている。


★12月の流星群~ふたご座流星群

12月14日 ふたご座流星群が極大
三大流星群のひとつ、ふたご座流星群が12月5日から18日にかけて活動する。8月のペルセウス群の花火大会のような華やかさはないが、出現数が毎年安定しているという強みがある。しかも、ふたご座は冬の星座であるうえ、放射点がα星カストルのすぐそばにあってほぼ天頂を通過するために、一晩中観望・観測することができる。おまけに太平洋側では空気が乾燥して透明度が良くなるので、暗い流星まで見えるというメリットまである。というわけで現在最も出現数が多い流星群だ。

●今年の条件は?
 さて、流星群は、月明かりのない満天の星空でウォッチングするのが最高だが、今年は残念なことに条件はあまり良いとはいえない。なぜなら極大日の14日は、22時ごろ東の地平線から下弦目の月齢20.7の月がしし座とともに上って来るからだ。しかし大丈夫。極大予想時刻は22時なので、ふたご座が東の空に昇るか19時から22時までは月明かりがない夜空でたくさんの流星を見ることができるだろう。また、月の出以降も月が視界に入らないように、建物や木立でさえぎったり月を背にして、月明かりの影響をできるだけ受けない工夫をして眺めるようにすれば、少しでも多くの流星を見ることができる。
 夜が更けるにつれて気温がどんどん下がるので、防寒対策は十分整えておこう。