最近の星空

 

立秋の星空

  ギラギラと容赦なく照り付ける太陽。青い空に上昇気流に乗ってどこまでも垂直に伸びる入道雲。雨の嫌いな天文ファンでも一雨欲しいなと思う瞬間だ。そんなとき夕立が来ればしめたもの。じれったいほどの薄明が終わり、夕立の雲が切れると、夏の星座が夜空いっぱいに広がる。
 雨上がりの涼しい風が身も心もさわやかにしてくれる。遠慮することを知らない蝉時雨も、今夜ばかりはやや控えめなのか気にならない。
 秋の香りをほんの少し感じさせる北の空、カシオペヤ座あたりから始まった天の川は、夏の大三角で中州をつくりながら、大河となっていて座からさそり座を飲み込み南の地平線に消えて行く。こんな煌めく星たちやダイナミックな天の川を目の当たりにすると、きっと夏の暑さも、時の流れさえも忘れて自然の素晴らしさに驚嘆することだろう。8月7日は立秋だ


★8月4日は旧七夕

 現在は、七夕は7月7日にお祭りするのが当たり前になっているが、実は7月7日の七夕は言ってみればリハーサル。本番は今年は8月4日にやってくる。
「いったいどういうことなの?」って不思議に思う。これは七夕祭が中国から伝わった奈良時代末期と現代とでは使っているカレンダーが違うからだ。現在私たちが使っているカレンダーは、太陽の運行を基準にした太陽暦(新暦)を採用しているが、明治5年までは月の運行を基準にした太陰太陽暦つまり旧暦を採用していた。旧正月とか旧盆といわれるのがそれに当たる。だから七夕は本来、旧暦の7月7日に行われていたお祭りなのだ。そもそも現代の7月7日は梅雨の真っ最中。今年はあっと今に梅雨が明けたものの、7月7日は曇りがちの天気だった。 それに対して、新暦からおよそ1ヶ月遅れの旧暦の7月7日なら梅雨も明け、天の川も高く昇って、星の輝きにも磨きがかかって、七夕祭にふさわしい星空となるわけだ。ちなみに今年の旧暦7月7日は、8月4日にあたる。