★6月の星空
6月といえば、梅雨。くる日もくる日も低く垂れこめた灰色の雲の下、ジメジメムシムシが不快指数を押し上げる。梅雨が好きなのは、カビとダニぐらいだろう。しかし近年は少し状況が変わった。これまでのようなはっきりとした梅雨はなくなってきた感がある。ただ、ここで、まとまった雨が降ってくれないと、水不足になってしまうので、それはそれで大きな問題だ。
ところで6月の和名は、「水無月」。もちろん現代の状況から付けられてわけではない。旧暦の6月はすでに梅雨が明けて夏真っ盛り、そんなところから付いたとか。ところが最近は、「無」を「~の」と解釈して、水の月つまり梅雨を指しているという考え方が一般的になっているが、旧暦6月を指すとすれば、水のない月と読むほうがしっくりする。
初夏とはいえ、おおぐま座・うしかい座・おとめ座の春の南北ラインは天頂を貫いて、まだまだ夜空の主導権は春の星座が握っている。しかし気がつくと、北-東-南にかけての地平線上には,まるで霞のように夏の天の川が横たわっている.すでに北東の空には、こと座のベガ・わし座のアルタイル・はくちょう座のデネブがつくる夏の大三角が横たわって出番を待っている。また東の空からは、大蛇を抱えた巨人へびつかい座がのっしのっしと昇り、南東の空には夏はオレの季節と言わんばかりに、さそり座が上半身をもたげ、赤い1等星アンタレスが不気味に輝いている。
5月21日 夏至
6月21日は、夏至。1年のうちで太陽が出ている時間が一番長い日だ。なぜ夏と冬では昼間の時間が違うのだろう。
季節によって太陽が昇る位置沈む位置や、太陽の南中高度(真南に昇ったときの高度)は、季節によって変化する。春分と秋分の日は、太陽は真東から昇り真西に沈む。そして太陽の南中高度は55°。6月21日の夏至の日の太陽は、真東から北へ28°の位置から昇り、79°の高さで南中する。逆に12月22日の冬至の日は、真東から南へ28°の位置から昇り、南中高度は32°しかない。夏至の日は、太陽が日の出から日の入りまで見かけ上最も長いコースをたどるため、昼の時間が最も長くなる。反対に冬至の日は、日の出から日の入りまで見かけ上最も短いコースをたどることになるので、昼間の長さが最も短くなる。ちなみに東京での日の出時刻は、4時25分、日の入り時刻は19時00分。冬至は、6時47分と16時32分。夏至と冬至の昼間の時間差は、およそ5時間もある。
夏至のころは、当然のことながら夜の時間が短くなる。日が暮れて完全に真っ暗になる薄明終了時刻は20時49分、薄明開始時刻は2時37分で、闇夜の時間は、6時間程しかないことになる。