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リニューアル

新型コロナウイルスの影響で仕事も半減し、STAY HOMEということもあり、 日ごろはなかなかできない雑事をする日々が続いている。

そこで、1998年開設以来2012年でストップしてしまっている当ホームページを、 リニューアルをすることを思い立った。

22年前とは、パソコンの性能も格段に良くなり、ホームページデザインも大きく変化しているので、

いっそかっこよく全面リニューアルしてやれとばかりに、ホームページビルダー21を購入インストールし、 いざ、全リニューアルに乗り出したものの、22年前のホームページビルダーとは全く使い勝手が違う。

えらいものに手を出してしまったと半分後悔しながらも、悪戦苦闘すること3日。

なんとか形ができたので、アップしてみたが・・・・・

まだしばらくSTAY HOMEが続くだろうから、のんびり面白ながら構築してゆくことにしよう。

 

 

 

2020年05月06日

STAY HOMEは楽しい

新型コロナウイルスの影響で自粛が始まってから、気が付けば2ヶ月半が過ぎてしまった。
世界的に社会生活は一変してしまったが、私は出る仕事がなくなったぐらい(これが結構大きかったりするかも)で、家で過ごす時間が増えたのがうれしい。なにしろ日頃できていなかったことができるようになったのだから。そのひとつがホームページのリニューアルだが、そこにアップする工作物を作るのが楽しい。紙や木を切ったり貼ったり、試行錯誤を繰り返しながら何かを作り上げる作業、超アナログの世界。もうやめられない止まらない戻れない。

2020年05月16日

元気のない太陽

昨年1月6日の部分日食以降、太陽の写真を撮影するようになった。とくに2019年12月1日以降は撮影回数は増えてゆき、2020年5月20日までの撮影日数は66日。
撮影して気づくことは、あまりの黒点の少なさ。というより無黒点の日数の多さ。66日のうち黒点が写っていたのは14日だけ。しかも針先で突いたような小さな小さなものばかり。まあまあ見栄えのする黒点が現れたのは、1月29日と4月30日の写真に写っているものだけだ。さらに黒点の生存期間は数日程度ととても短い。いよいよ極小期への突入だ。
これまでに私の人生の中で、太陽黒点の4回の極小期が記憶に残っているが、今回は例年になく落ち込み激しいように感じる。実際NASAも2019年6月に「太陽活動は過去200年間で最も弱くなる」との予測を発表しているが、まさに的中していると言えるだろう。
太陽活動が長期間衰えると、地球は寒冷化するという話もあるが、果たして今後どうなってゆくのだろうか?これからの推移を見守ってゆきたい。
1月29日と4月30日の、まあまあ見栄えのする黒点写真を掲載しておこう。

2020年05月20日

これからが正念場

COVID-19による巣ごもり生活が始まって、早3ヶ月。
やっと緊急事態宣言が解除され、少しほっとした気分だが、冬から春を通り越して、気が付けば初夏になってしまった。
私の春はどこへ行ったの?って感じ。
人間があたふたしているときでも、自然は何事もないように着実に移り変わっていて素晴らしいと、妙に感動する自分がいる。
でもそんなのんきなことは言ってはいられない。本当はこれからが正念場。
COVID-19を意識しながら、どうやって元の社会生活に戻してゆくのか。
世界秩序も価値観だって大きく変わるかもしれない。
とはいっても、小さな頭ではいくら考えても明確な答えは見つからない。
結局は、焦らず騒がず怒らず悲しまず落ち込まず、平常心を持って、明るく楽しく元気よく、新たな生きる道を模索するしかないのだろう。
ところで、6月に入った途端、晴れなくなってしまった。
前回、太陽がお疲れ気味という話をしたが、太陽が極小期に入ると、太陽風も衰える。その結果、日頃は太陽風が押し返してくれていた、宇宙からやってくる宇宙放射線が太陽系内部まで入ってくるようになり、地球にも降り注ぐという。すると、詳しいことは書かないが、その影響で雲ができやすくなるらしい。
それはそれで困ったもので、星をネタに仕事をしている私には死活問題だ。ひょっとしたら、CVID-19より恐ろしいのかも。ああ、なんだか暗くなってしまったー
まずは、6月6日と6月21日が晴れることを祈ることにしよう。

2020年06月03日

ああ半影月食

今朝、今年2回目の半影月食が起こった。
半影月食とは、太陽に照らされてできた地球の影のうち、本影の周りを取り巻く薄暗い半影の中にしか入らないどちらかといえばパッとしない月食のことだ。しかも今回は満月の半分ほどしか半影の中に入らないという超控えめの月食だ。さらに食最大時刻が4時25分でまさに沈もうとするところ。おまけに空が白々と明けてきている状況。そしてそれに輪をかけるように曇りがちの天気。普通ならスルーして夢の世界に浸るのが定石だ。しかし、大学の映像授業で、学生たちに「6月6日の半影月食か6月21日の部分月食を観察して感想文を提出せよ」という課題を出してしまったため、責任上見ないわけにはいかない。そこで、がんばって3時に起きることにした。
スマホのアラーム音に眠りを妨げられ、仕方なく起き上がると「内心曇っているといいな」と思いながら屋上へ向かう。窓越しに見ると「ありゃりゃ、雲の合間にオレンジ色の輪郭がボケボケの満月が浮かんでいるではないか」一番いやな天気。時刻は3時10分、食が始まって30分弱過ぎている。眠い目をこすりながら望遠鏡を月に向け、「ひょっとしたら満月の南端が薄暗くなっているかも」と、とにかく覗いてみる。「うーん最悪。なんもわからん」。「そーだ、写真を撮ろう」目よりも写真の方がコントラストがあるので、何かしらわかるかもしれない。雲の影響で明るさがコロコロ変わる月を、シャッタースピードを変えながら撮ってはモニターで再生してチェック。「なんとなく湿りの海の南が薄暗くなっているような・・・」
そのまま片っ端から撮影したが、いよいよあたりは明るくなってくるし、月の高度は低くなるばかりで、瀕死の月の様相。3時30分まで撮影したが、もはやこれまで。撮影を終えると部屋に戻りパソコンのモニターでチェックする。フォトショップで、トーンカーブをいじり月を明るくしたり暗くしたり、コントラストを上げたり下げたり、悪戦苦闘して何とか月の南部がほんのり薄暗く感じられるような画像になった。それが下の右側のオレンジ色の月だ。左側は1月11日の半影月食の写真だが、この時は月がしっかり半影の中に入ったので本影に近い南部がしっかり暗くなっていることがわかる。それに引き換え今回の半影月食は、月の半分しか半影に入らなかったので、ほとんどわからないという結果になった。半影はいかに淡いかということを改めて知ることができた半影月食だった。
 今年は、11月30日にも半影月食が起こるが、今度はなかなかの好条件なので、少しだけ楽しみにしたい。

2020年06月06日

太陽に黒点が!!

6月4日のことだった。太陽の端にゴマ粒よりもささやかな黒点を見つけた。私の知る限りでは、ほぼほぼ35日ぶりの黒点の登場だ。ただあまりにも小さいのでどうせいつものように2~3日で消えてしまうのだろうと思っていた。
ところが太陽の自転とともに見やすくなってくると、いやいやどうして少しづつ成長してここ半年ではまあまあ見栄えのする黒点になってきている。しかも7日に撮影したときには、まるで子どものような小さな小さな黒点も引き連れて、黒点群を形成している。そして8日にはやや成長しこれは楽しみになって来たと期待が膨らんだ。
しかし9日を最後に梅雨模様の雲に遮られ太陽がお隠れになってしまった。仕方がないので、NASAのSolar Dynamics Observatry(SDO)のサイトで、10日の太陽をチェックしたところ、悲しいかな子どもの黒点は消え去り親だけになってしまっていた。この後どうなってゆくのか?雲間からチラッとでも太陽が顔を出せば、確認できるのだが・・・
どんなすごい(といっても期待してはいけないが)6月7日に撮影した。白色光とHαの画像を並べておこう。

 

2020年06月11日

いよいよ明日は部分日食

いよいよ明日は、今年最大の天文ショーである部分日食だ。本来なら私は、今頃台湾で部分日食観望の準備にいそしんでいたはずだったが、あのCOVID-19のおかげで涙を飲んで諦めたのだった。でもまあそのおかげで自宅でのんびり部分日食を楽しめそうだ。今のところ梅雨にしては天気もよさそうだし、COVID-19でなんとなく委縮している世間へのカンフル剤になればいいなと思う。

明日の部分日食の詳しいことは「みどころ」に譲るとして、少し気が早いが次に日本で見える日食に思いを馳せよう。このところ、2019年1月6日、12月26日(日本では天気が悪く見えなかった)、そして今回と立て続けに3回起こり、「日食ってけっこう頻繁に見えるものだなあ」とその時だけの情報で錯覚してしまう。しかしこれは日本付近に都合の良い日食周期に入っていただけで、次の日食が半年後や1年後に見られるわけではない。

実際にこの次日本で日食が見られるのは、2023年4月20日だ。この日食は南半球を中心に起こる金環皆既日食で、北半球に位置する日本では太陽がわずかに欠ける部分日食になる。しかも日本南部でしか見られない。私が住んでいる名古屋では食にならず、見たいなら最低でも紀伊半島の先端の串本あたりに行かないとだめだ。それでも食分は0.05程度である。ではその次はと言うと、なんと10年後の2030年まで待たなければならない。この日食は、名古屋では食分0.758と、かなり欠ける見ごたえのある部分日食となる。このとき北海道では金環日食になっている。この日食はぜひ北海道まで出かけて金環日食を見たい。

という訳で、現実的には明日の部分日食を見逃すと、今回のような見ごたえのある日食は国内では10年間起こらないので、ぜひとも瞼に焼き付けておきたい。

 

 

 

2020年06月20日

トホホの部分日食

昨日の部分日食は、見えただろうか?GPVやSCWといった気象予報を見る限りでは、岡山以西北陸の一部、東北地方は晴れ間が広がったのではないかと思うが、ここ東海地方は、ほぼ曇りだった。それでも北の方ほど雲が薄く、おぼろげながらでも見えたのではないだろうか。
私の住む名古屋では、少なくとも午後4時までは太陽が割とくっきり見えていた。ところが欠け始めの4時10分には、雲を通して亡霊のような太陽しか見えなくなっていた。太陽フィルターをセットした望遠鏡で覗いても太陽の輪郭さえわからない。「あちゃ、ちゃこれではどうしようもあーりません」。でも雲は流れているし、食最大までまだ55分ぐらいあるし、食の終了までは2時間ある。きっと雲が薄くなるタイミングが巡ってきて、シャッターチャンスはあるだろう。それまで待とうとと、楽観視していた。
暇だし、本来だったらそこにいるはずだった台湾嘉義の北回帰線太陽館からのライブ中継を見ながらのんびり待つことにした。嘉義のイベント会場では、レクチャーがあったり歌や踊りがあったり、ものすごく盛り上がっている。でも天気は今一つのようす。悲しいような嬉しいような複雑な心境で中継を見ていると、人たちが歩く足元に影ができている。それとともにMCの声もテンションが高まってゆく。やがてざわめき越えとともに画面は太陽の拡大映像に代わった。そこにはくっきりとした凛々しい姿の太陽が写っていて、下の方が少し欠けている。「晴れてるんだ!」そこはかとなく漂うむなしさと悔しさ。結局嘉義では、私もい今までに見たことのないような美しい金環日食が観られた。「台湾の皆さんおめでとう!」
さて、名古屋の空はと言うと、嘉義のような感動的なことも起こらないまま、時間だけが淡々と過ぎてゆく。それでも太陽の明るさに合わせてフィルターをとっけひっかえしながら、ダメもとでシャッターを切る。

午後6時10分、もはやこれまでと機材撤収。言いようのない疲労感にさいなまれながら・・・

 

2020年06月22日

観望会シーズン

今年の名古屋は、何年かぶりに梅雨らしい梅雨となっている。ただ、昼間は多少蒸し暑いひもあるものの朝晩は妙に涼しかったりする。それはさておき、こう天気が悪いと星空が見えなくてストレスが溜まってしまう。せっかく新型コロナが収まって来たのに。

ところで、夏は観望会シーズンでもある。私のところにも何件か観望会の依頼が舞い込んでいる。ところが今年は、新型コロナウイルスのせいで、自粛傾向にあるのも否めない。理由は新型コロナウイルスは、3密を避けることはもちろん、目から感染する可能性がるので望遠鏡を不特定多数の人が覗くのは危険というわけである。ではどうする?そこでバーチャル観望会という苦肉の策が登場した。

それはそれでコロナ対策上仕方がないことなのだが、あまりにも悲しく辛い。例えば、プラネタリウムは何のためにあるのか?それはプラネタリウムの星宙を通して星の美しさや星座、それに宇宙のことを知ってもらい、本物の星空を見て感動してもらいたいと私は考えるからだ。おそらくプラネタリウムや公開天文台関係者のほとんどの方々は、思いは私と同じだと思う。だって、どんなこともものも、本物を見ないと心の底からの感動は得られないもの。

観望会も同じだよね。カメラを通して画面に映し出される天体映像は本物とはいえない。もっとも教材として伽大スクリーンに天体を映し出し、巧みな話術で解説をして観客に感動していただくということは可能だし、すごく良い手法だと思う。でも果たして観望会と呼べるかどうか・・・

あちこちから観望会を依頼されている私も大いに悩み堂々巡りをしているわけだが、いつも行く着く先は、「やっぱり生の光を見てほしい」ということ。

3密対策は当然として、望遠鏡を覗くリスク回避の仕方は、その都度、接眼レンズをアルコール消毒する。それが大変なら複数のアイピースを使って、交換しながら消毒をして使う。アイピースののぞくところにラップをかぶせて交換しながら覗いてもらう。あとメガネをしてもらうということぐらいしかないだろう。しかしこれでは大勢の方に望遠鏡を覗いてもらうのは難しいという問題がある。これを解決するには、望遠鏡の台数を増やす。当然スタッフを増やさなければいいけない。あとは、観望会の回数を増やして観客を分散させる。もちろんスタッフ側に負担がかかるのは否めない。

というわけで、今年は(来年も?)大規模な観望会は難しいが、小規模な観望会の数を増やしてでも、少しでも多くの方にバーチャルではない本物の星を見て心から感動して、少しでもコロナストレスを発散してもらうべく、リアルな観望会を注意深く行っていこうと思う。

2020年07月03日

今年の梅雨は手ごわい

 今年の梅雨はなかなか手ごわい。梅雨前線が、本州付近からチベットまで続いている。日本では各地で集中豪雨の被害が出ているが、中国も長江沿いの都市では大洪水で大変なことになっている。梅雨明けはまだまだ先になりそうだ。おかげでネオワイズ彗星が肉眼彗星となっているのに、雲に阻まれてなかなかその雄姿を見ることができない。
そんな中、今日は久々に梅雨の中休み。雲は多いものの晴れ間が広がった。久々に太陽の写真を撮ったが、相変わらず黒点は皆無。
太陽の極小期突入のせいでの寒冷化するのか、二酸化炭素のせいでの温暖化が進むのか定かではないが、6月28日には新疆ウイグル自治区で大雪が降ったし、7月13日にはアルメニアでは辺り一面氷で覆われるほどの大量の雹が降った。テレビや新聞ではやたら温暖化をあおるような報道が多いように感じるが、少なくとも確実に温暖化に向かっていると決めつけるのは早計だろう。ただ明らかに気候変動期に突入したのは間違いなさそう。
 今年は、新型コロナウイルス禍、それに伴う政情不安、そして気候変動が顕著と、先行きが全く見えない状況だが。こんな時はテレビやネットの情報を鵜呑みにしたりに惑わされることなく、一人一人が想像力を逞しくして、ものごとを多角的に捉え深く考えて行動することが肝要なのだろう。

2020年07月16日

待ち焦がれた梅雨明け!

今日東海地方の梅雨が明けた。平年より11日遅かったらしい。それにしても今年の梅雨は雨の日が多かったように思う。おかげで6月21日の部分日食も、最盛期のネオワイズ彗星も見逃してしまった。週間天気予報を見ると、「梅雨明け十日」にふさわしい晴天が続くようだ。ここで7月中ほとんど星空が見られなかったストレスを一気に発散したいところだが、4日は満月なんと巡り合わせの悪いことか。それでも今年は、南の空で木星と土星が仲良く並んで見て見てオーラを放っている。とりあえずは、望遠鏡で木星と土星をじっくり楽しむことにしよう。
ところで、この木星と土星、今はまだ少し遠慮気味の間隔だが、秋以降じわじわと間隔を詰めていって、12月21日の冬至には、肉眼ではまるで一つの星に見えそうなほど超大接近をする。クリスマスツリーのてっぺんに飾る大きな星を「ベツレヘムの星」というが、これは救世主イエス・キリストの誕生を知らしめるために輝いた星とされている。いったいどんな星だったのか、ヨーロッパの研究者を中心に研究され、様々な説が発表されているが、その中でも比較的有力な説が、木星と土星の超大接近説だ。イエスキリストの生誕とされるクリスマスは12月25日。かつては冬至の日だったという。今年まさに冬至の日に木星と土星が大接近する。ひょっとしたら救世主が誕生するのか?!
苦しい時の神頼み。とにかく新型コロナウイルス禍を終息させてと願うばかり。


2020年08月01日

10の難行?

 8月8日から13日かけて、あちこちで講演・講座が重なった。8日は、とよた科学体験館での親子天文教室。9日は、愛知県下水道科学館で星空教室2回。10日は、旭高原元気村でプラネタリウム工作教室。これは6時間に及ぶサバイバル講座だ。そして11日は、午前中は安城市文化センターで中学生のための天文講座1回目、午後からは一宮中日文化センターでこども天文講座とルーチンの天文講座。12日は、午前中は安城市文化センターで中学生のための天文講座2回目、午後からは伊良湖ホテルでペルセウス座流星群講演会と観望会。13日は、午前中は安城市文化センターで中学生のための天文講座3回目だった。新型コロナ禍でなまった体にはけっこうきつかったが、「まるでヘルクレスの10の難行みたい」だと勝手に悦に浸っていた。
 10日の元気村では、サバイバル講座の後天気が良かったので、同行した谷川氏としばらくペルセウス座流星群の撮影を行った。流星はほとんど流れなかったが、今年初めて夏の天の川を見ることができた。そして、極大日の12日は伊良湖ホテルの屋上で観望会に参加したお客様方と流星群を眺めたが、午後9時半から11時までに5個を見るにとどまった。近年ペルセウス座流星群は、悪天候に妨げられる年も多いが、全体的に低調になってきたような気がするのは私だけ?
 連続6日間で10の講座・講演をこなしてきたが、新型コロナウイルス禍の中、大学の授業などはリモートになって、それはそれで慣れてきたものの、やはりお客様のようすを生で感じながら対面で行う講演や講座の方が何倍もいや何百倍も楽しいし、今この瞬間・瞬間の時間を皆で共有し、生きているということを感じることができる。
 人は直接コミュニケーションを持つことで生きてきた。それを突然止められたら、精神的に参ってしまう。その結果免疫力が下がりかえって、よくない結果を生んでしまう。
新型コロナウイルス禍ではあるが、細心の注意と節度を保って、できる限り対面でコミュニケーションを図ることの方が、過度な自粛よりもはるかに健康的だ確信した。

 

写真は元気村でスマホで撮影した木星と土星と天の川


2020年08月14日

2021年版天文手帳

 2021年版天文手帳の私の担当部分の原稿が今日上がった。もっとも私の執筆部分は大した量ではなく、大半は編集担当の石田智さんが書いているのだが、天文手帳の原稿が終わると今年も無事終わったという気分になる。天文手帳の原稿は1997年から執筆しているが、今年は新型コロナウイルス禍という私の人生の中で初めての出来事、まさに未体験ゾーンだった。過去形になっているが、私としてはそろそろ終息に向かうのでは、というかインフルエンザと同等の扱いになるのではと思っている(希望的観測でもあるが)。
 さて、今年も残りあと4ヶ月。残った主だった天文ショーは、10月6日の火星準大接近と12月14日のふたご座流星群と、12月21日の木星と土星の超大接近ぐらいかな。この超大接近についてちょっと調べてみたところ、前回起こったのは1623年7月17日で、なんと397年ぶりの現象となる。ちなみにこの次は2080年3月15日だ。
 さてさて、せっかく来年の天文手帳を書き終えたばかりなので、鬼に笑われるかもしれないが、来年の天文ショーを少しだけピックアップしておこう。
 日本では日食は見られないが、月食が2回起こる。5月26日の宵の皆既月食、11月19日の宵の皆既月食に近い部分月食だ。11月8日には、9年ぶりに白昼だが金星食が起こる。半月状の金星が月の裏側に隠される。そして12月3日には3年弱ぶりに火星食が起こる。ただしこれも太陽が昇ってからの現象おまけに火星は1.6等と暗いのが惜しい。流星群は、8月のペルセウス座流星群は最高、12月のふたご座流星群もまあまあだ。

2020年08月28日

9月22日は秋分の日

 9月22日は秋分の日。秋分の日(春分の日)の太陽は、赤道の真上にあるため世界中どこでも太陽は真東から昇り真西に沈むことになる。そして昼と夜の長さがほぼ同じになるが、厳密には昼間の方がほんの少し長い。その訳は、大気による屈折のため太陽の位置が実際より高く見えるため、そのぶん日の出が早くなり日の入りが遅くなる。また日の出日の入り時刻は、太陽の中心ではなく太陽の上端が地平線に接した時と定義しているため、太陽の視半径分日の出が早く日の入りが遅くなるためだ。以上の誤差を考慮すると、昼間の長さはおよそ12時間7分,夜の長さはおよそ11時間53分となり,昼間の時間の方が14分ほど長くなるのである。ちなみに昼と夜の長さがほぼ同じになるのは、秋分の日のおおむね4日前となる。
 ところで、9月21日月曜日は第3月曜日で敬老の日、翌22日が秋分の日だ。つまり「3連休となり、土曜日が休みだと4連休になるんだ」とカレンダーを見ていて気が付いた。ところがその上があった。秋分の日が第3水曜日になった場合は、その2日前の第3月曜日の敬老の日で挟まれた火曜日は、祝日法の規定によって国民の休日となるのだ。すると、土曜日から数えるとなんと5連休ということになる。そういえば、以前ゴールデンウィークならぬシルバーウィークというのがあったことを記憶しているが、その年2015年はまさにそのタイミングに当たっていたのだと、いまさらながら気が付いた。ちょっとボケ過ぎ?もっとも自営業の私には、日曜日と祝祭日続いて連休になるといっても、とくに恩恵にあずかれるわけではないので、あまり縁がない。ちなみに次に5連休(シルバーウィーク)となるのは2026年だそうだ。6年後、世界はどうなっているだろう?

2020年09月10日

火星が不気味なほど明るい

 夜9時ごろ東の空を見ると、あまり明るい星がない夜空に、やたらに目立つ星が目に入る。色は薄い朱色。
 この星の名は火星。10月6日の最接近が目前にせまり、一層明るさを増して、等級は-2.4等。南西の空に傾きそろそろ旬を過ぎたという感じの木星と同じ明るさだ。しかし色合いの違いからなのか、木星の黄金色は、壮大さや安定感を醸し出しているが、火星の朱色はギラギラという印象で、不気味さ不吉さえ感じさせる。もっとも先入観という可能性もあるが・・・いずれにしても先人も同じような印象にかられ、木星をギリシャ神話の最高神ゼウス(ローマ神話の最高神ユピテル)に、火星を軍神アレス(ローマ神話マルス)に例えたのだろう。
ちなみに、アレスはゼウスとヘラの子だ。
 そんな火星が地球にどんどん近づきつつあり、視直径は20秒角を超え望遠鏡でも久しぶりに大きく見えるようになってきた。2年2か月前の2018年7月の接近は、15年ぶりの超大接近で期待が大きかったが、接近に合わせるように発生した巨大砂嵐によって、火星の模様をかき消してしまい、オレンジ色の玉しか見られなかった。今年は顕著な砂嵐の発生もなく、表面の模様が良く見えている。今後2ヶ月ほどは火星を楽しむことができそうだ。

下の写真は、2020年9月15日に伊良湖ホテルの天文台にて撮影。

2020.09.15.22:20 TOA150 LE10mmで拡大 オリンパスOM-DEM5Mk2 1/15″ ISO800 6枚加算合成

 

2020年09月25日

10月1日は中秋の名月

 中秋の名月は、旧暦8月15日に見える満月のことで、中秋と付くのは、旧暦では7月、8月、9月を秋として、その真ん中の8月を中秋と呼んでいるため。旧暦8月15日の月を特に名月として祝う理由は、旧暦の8月つまり新暦9月は、暑い夏も終わり、大陸から乾燥した空気が流れ込んできて、空が澄み月の光がいっそう冴え渡るからだ。
 ところで「ちゅうしゅう」には二つの漢字があるが、どっちが正しいの?「中秋」は旧暦8月15日のこと、「仲秋」は旧暦8月のこと、「仲秋」は旧暦8月を指す言葉である。つまりどちらでもよいのだ。
 ところで、旧暦は一般的に約1ヶ月後ろにずれているので、中秋の名月は、9月15日ごろという印象がある。
実際昨年は9月13日だった。ところが今年は10月と例年よりも遅い。なぜ?
 それは旧暦の1年の長さに関係がある。旧暦(太陰太陽暦)は、新月を1日として月の満ち欠け周期を1ヶ月としている。月の満ち欠け周期策謀月は、約29.5日なので、29日の省の月と30日の大の月を12回交互に繰り返して1年としている。すると旧暦の1年の日数は、354日になる。つまり今のカレンダー(太陽暦)の1年の365日と比べると11日短い。つまり354日のまま繰り返すとやがて月数と季節がずれてくることになる。これはまずいということで、ずれが3年で33日になることから、ほぼ3年ごと(稀に2年)に1年が13ヶ月の年を作ることにした。こうすることによりほぼ3年ごとに月数と季節委のずれがリセットされることになる。1ヶ月余分の月のことを閏月と呼んでいる。この閏月が1年の最後に入れば問題ないのだが、旧暦の作法でどこに入るかが決まってくる。今年の場合は4月に閏月が入り、4月が2回あったため、5月以降がさらに1ヶ月後ろにずれてしまったため、旧七夕も中秋の名月も例年より遅めということなのだ。
 昨年の中秋の名月は、東海地方は雲間から見えるにとどまったが、今年は美しく冴えわたる名月を愛でたい。(写真は昨年の中秋の名月)

 

2020年09月30日

美事だった中秋の名月

 10月1日は中秋の名月だった。いつもは9月中旬に当たることが多く、日本は台風と秋霖の真っ盛りで、実はあまり晴れない。しかし今年は、4月に閏月が入ったため、台風も秋霖も収まる10月の少し遅めの中秋となったおかげで、晴天に恵まれ見事な名月を愛でることができた。
 中秋の名月は、平安時代に中国から伝わった風習で、月を愛でる情緒的なお月見が東アジアで広まった。ところが西洋では満月を忌み嫌う習慣がある。満月の光を浴びて眠ると、気が狂うといわれ、ルナシーとかルナティックと呼んでいる。そう、狼男伝説その代表だ。右脳で感じるか左脳で見るかの違いなのか、東洋と西洋の感じ方がこんなところにも表れている。
 中秋の名月の翌日の月を、十五夜の次だから十六夜というが、「じゅうろくや」と読まず「いざよい」と呼ぶところが日本人の心だと感じずにはいられない。
 昔、「なぜ「いざよい」」と読むのか?と、とあるおばあちゃんに聞いたことがある。すると「そんなの決まってるじゃない。お月見のときはお酒を飲むでしょ。「いざ酔うぞ」なのよ」って。おそらく冗談だったと思っているが、真相は、いざようとは、恥じらうとか後ずさるという意味がって、月の出が1日に約50分遅れることから、十六夜は、十五夜に比べて50分遅く昇る様子が、恥じらうように見えたことから「いざよい」と読むようになったという。今年は十六夜も美しかった。
 単に適当に名を付けたわけではなく、先人たちは、自然の営みをしっかり見て、そこに右脳で感じる情緒的な言葉を当てはめたというわけだ。こんな先人たちの自然に対する感覚を、今に生きる私たちも感じ、きちんと引き継いでいきたい。
 こんな偉そうなことを書きながら、情緒も風情もない今年の中秋と十六夜の月の写真を掲載しておこう。


2020年10月03日

気合を入れて火星撮影

 昨夜は、台風一過の晴天?の割には、シンチレーションが良かったので、少し気合を入れて接近中の火星を撮影してみた。
 デジタルに限らず一眼レフでの拡大撮影は、もう数十年やっているのであまり苦はないが、近年はやり始めたWEBカメラでの撮影は数えるほどしかして来なかったので、どうも腰が重い。特に今年は、新型コロナウイルスのせいか、知らず知らずのうちに食べる量が増え、運動不足も重なって、体重が増えたまま減らない。おかげで体のキレの悪いこと。だからなおさら面倒なことに対して前向きになれない。しかしこれをコロナのせい、歳のせいにするにはチト情けない。というわけで、2年ぶりにほぼゼロからWEBカメラでの火星撮影をしてみた次第だ。
 まずノートパソコンにキャプチャーソフトをインストールし、タカハシFCT125に谷川氏から譲り受けたZWO社のASI120MCを接続するのだが、これでは焦点距離が700mmしかないので、アイピースを入れての拡大撮影をする。パソコン画面に映った火星像でピントを合わせ、明るさを調整して、まずは40秒キャプチャー。望遠鏡を据え付けてある木造家屋の屋上は、良く揺れるので、その間息をひそめて微動だにせずじっと耐える。
「おお、意外と写るじゃん!」
 早速部屋に戻り、レジスタックスをデスクトップパソコンにインストールして、スタックとウエーブレット変換。レジスタックスも進化していて、ほとんどオートで処理してくれる。やってみればどおってことない作業で、昔ながらの6枚コンポジットとは比較にならない画像が得られる。これは楽しい。めんどくさいなんて言わずに、もっとあるものを活用しなくちゃね。今日は20cmカセグレンでも撮像してみることにしよう。

2020年10月11日23時37分

12.5cm屈折(FCT125) 2倍アタッチメント+LE18mm

ZWO ASI120MC 40秒CAP

レジスタックスVer6でスタック、ウェーブレット変換


2020年10月12日