ZTF彗星を見る最後のチャンス

 久々の双眼鏡彗星ということで静かなブームのZTF彗星。2月5日から6日にかけては、ぎょしゃ座のカペラの西をかすめるということで、観望チャンスではあったが、ばっちり満月と重なって条件は最悪。それでも光害たっぷりの名古屋なら、月明かりと光害と打ち消し合って、見え方にはさほど影響がないのでは?と勝手に思い、撮影をしてみることにした。とはいえ2月5日21時のカペラと彗星の間隔は、約3.4°。35mmフルサイズで300mm望遠の画角がジャストサイズなのだがうちにはないので、ちょっと窮屈になるがSKY90+レデューサーで405mm撮影することにする。撮影前に7倍50mm双眼鏡でカペラ周りをチェック。満月ながらも透明度が良いせいか極淡の彗星のコマが見えるような気がするが、心の目かもしれない。

 今夜は、405mmで撮影ということで、カメラはフルサイズのNikonZ-5を使用。フォーサーズより高感度に耐えるので、ISO感度を1250にして6秒露出で12カット。こうして得られたのが下の写真だ。やはり満月下だと市街地でもさらに移りはショボくなる。

 次のシャッターチャンスは、火星に接近する2月11日前と散開星団NGC1647やアルデバランに接近する2月13日から15日だが、そのころには5.7等~6等になっているだろう。ZTF最後のチャンスかもしれない。

 

2023年02月06日