水星に逢う

 1月24日は水星の東方最大離角だった。東方最大離角とは、内惑星である水星や金星が地球から見たときに太陽から東側に最も離れるときのことだ。つまり観望チャンスというわけ。東方最大離角の場合は、夕方の西空で見えることになる。とはいっても太陽に最も近い水星は、せいぜい19度。日没30分後で地平高度は10度ぐらいしかない。
 東方最大離角当日の24日は、前日からの雨で残念ながら見ることはできなかった。というわけで今夕(25日)夕焼けに染まる西空に水星を探した。明るさは0等なので、肉眼でみえるはずだし、だめでも双眼鏡ならすぐ見つかるはずだ。やや雲がたなびいていたものの、案の定雲と雲の間に間に双眼鏡であっさり探し当てることができた。一説によると地動説を提唱したコペルニクスでさえ一生見ることができなかったほど、お目にかかるのが難しいとも言われているが、全然そんなことはない。
 さっそく記念撮影、スマホでも撮れなくもないが、それなりのカメラで撮影してみた。快晴であれば美しい夕焼けをバックにもっと凛々しく写るのであろうが、雲がある方が情緒的で雰囲気のある写真となる。

1月25日18:00 OLYMPUS E-M5Mk2 18-150mmF4-5.6(75mmF6.3)ISO400 2秒

2021年01月25日