中島みゆきの歌を聴きたくなった

 突然中島みゆきさんの歌を聴きたくなってCDを買った。ほぼ同世代なので、若いころから知っていたが、熱狂的なファンではなかった。泥臭くアウトローな歌が多く番長のイメージという印象だった。一方どちらかというとその対極にあるやや理屈ぽっくて優等生的なさだまさしさんの歌の方が好きだった。変なたとえだが、平時のまさしさんだとしたら、有事のみゆきさんという感じだ。

 そんな私が、突然中島みゆきさんの歌を聴きたくなった。なぜ?なぜ?なぜ?一言でいうと、今の社会の在り方への疑問からだろう。もう何度も書いてきたが、2年半前のアメリカ大統領選の謎を皮切りに、コロナウィルス、ワクチン、そして現在はウクライナ紛争、中国の過剰なロックダウン。次々に不可解なことが起こる。しかもどの出来事も善悪二元論に仕立て上げられ、不安や感情を煽り分裂や分断を助長する。そしてその騒ぎに紛れてまるで焦るように結論を出し、やたら管理・強制しようとする。そして都合が悪くなると、ゴールポストを移動させてもっともらしく思わせる。これって戦時中の洗脳と同じ手法?

 我々には、そんな社会の流れに立ち向かうか諦めるしかの選択肢しか与えられない。どちらを選択するかは個人の自由だが、私は、諦めたら人としての尊厳(人権・自由)を失ってしまうような気がしてならないので、本能的にも論理的にも立ち向かっていきたいと考える。今、そんな気持ちにピタリとはまるのが、中島みゆきさんの「時代」「ファイト」「負けんもんね」「地上の星」といった歌だ。(まだもっといっぱいあるだろう)

 今、必要なのは今の社会の流れを変だと感じ、それに負けない力なのだ。その力を与えてくれるのが、中島みゆきさんの応援歌なのだ。

2022年04月29日