月の満ち欠け

●形(かたち)が変(か)わる月
 月って、形が変わること知ってた?太陽(たいよう)のようにいつもまん丸(まる)じゃなくて、丸かったり半分(はんぶん)になったり、細(ほそ)くなったりするよね。まん丸の月を満月(まんげつ)、半分の月を半月(はんげつ)、細(ほそ)い月を三日月(みかづき)と呼ぶよ。

★実際(じっさい)にどんな形の月が見えるかを調べてみよう。

●月の動き
 月も、太陽(たいよう)や星(ほし)と同(おな)じように、時間(じかん)とともに東(ひがし)から西(にし)へ動(うご)いて行(い)く。

★実際(じっさい)の空(そら)で、三日月や半月や満月の位置(いち)を1時間ごとに観察(かんさつ)してみよう。


●月の形によって見える位置(いち)が変わる
 月はいつも同じところに見えているかな?
月は形が変わっても同じ時刻(じこく)に見ると、見える方向(ほうこう)や高(たか)さは同じだろうか?日が沈(しず)むころ、三日月は西の空、半月は南の空、満月は東の空に見える。

★半月や満月を同じ時刻に観察して、見える方向や高さが同じかちがうかを確かめてみよう。

●月の満ち欠け
 三日月(みかづき)、半月(はんげつ)、満月(まんげつ)の見(み)える位置(いち)を、太陽(たいよう)を基準(きじゅん)に角度(かくど)で測(はか)ってみると、三日月は太陽から約(やく)30°、半月は90°、満月は180°となるね。このようすを宇宙(うちゅう)から眺(なが)めてると、月が地球の周(まわ)りを回(まわ)っている(公転(こうてん))ことがわかる。


 月の形が変わるのは、月は太陽の光を反射(はんしゃ)して光っているから。いつも半分は昼間(ひるま)、半分は夜(よる)となって、私(わたし)たちには月の昼間の部分を見ていることになる。月と太陽が自分(じぶん)を中心に180°にある時は昼間の部分が全部(ぜんぶ)見えるし、月と太陽が自分を中心(ちゅうしん)に90°のときは昼間の部分を横(よこ)から見ることになるので半分しか見えないことになるね。
 つまり、地球(ちきゅう)のまわりを回(まわ)る(公転(こうてん))につれ、地球から見ていると、輝いている部分(ぶぶん)の見え方が変化(へんか)する。これが満ち欠けだ。地球から見て月が太陽と同じ方向にあるときが新月(しんげつ)で、月の夜の部分が地球に向いている。月と太陽が90°のときが半月(上弦(じょうげん))、180°のときが満月となる。さらに反対(はんたい)の90°のときには逆(ぎゃく)の半月(下弦(かげん))になる。月は満ち欠けを約30日の周期(しゅうき)で繰(く)り返(かえ)している。