旧7月7日は今年は8月4日

 今年は梅雨が早々に明けたため、新暦7月7日の七夕の夜は久々に織姫星と彦星が愛でられるかと思ったが、台風4号が連れてきた雲で戻り梅雨になってしまい、残念ながら我が家の夜空は雲で覆われてしまった。梅雨明け宣言が速すぎたのでは?とも思ってしまう。
 やはり七夕は旧暦の7月7日が正当な七夕。一般的には旧暦の七夕は晴れる確率が高いし、織姫星も彦星も天の川とともに空高く昇る。旧暦は太陰太陽暦暦と言って、月の満ち欠けを基準にしたカレンダーなので、旧暦7月7日は、新暦のカレンダーでは毎年日付が変わる。今年は8月4日だ。

 ちなみに毎年8月1日から8月7日まではスターウィークと呼んで、バードウィークと同じ意味合いで、星に親しむ週間となっていて1995年に制定された。今年はその中日に旧七夕がやって来る。愛知県安城市の安城七夕祭もちょうどそのころの8月5日から7日と旧七夕の翌日から開催される。
 ところで、旧七夕のことを2001年から伝統的七夕と呼ぶようになった。旧正月、旧盆という言葉は残っているのに、なぜ?という疑問が残る。現在旧暦は公式に認められた暦ではないので、旧七夕という言葉が使いにくいという意味合いもあるのかもしれないが、伝統的七夕というネーミングにセンスのなさを感じてしまうのは私だけ?旧七夕の方がずっと情緒があっていいと思うのだが・・・・・
 そもそも七夕のお祭りは奈良時代後期に中国から伝わって来たものが日本人の心に定着し、日本風にアレンジされ伝統文化となって現代に伝わっているものだ。だから本来は天体に関するお祭りは、中秋の名月のように、季節感を合わせるという意味で当時のカレンダーの日付で行うのが正当だと私は考える。伝統文化を大切にし未来に残してゆくためには、そういったこだわりが必要だと思う。蛇足ながら、その観点から桃の節句も端午の節句も重陽の節句も旧暦でお祭りするべきだろう。
今となってはなかなか難しいが・・・・・
 旧七夕8月4日は、晴れますように。

2022年07月31日