トホホホホの皆既月食

 3年半ぶりの皆既月食から4日もたってから、振り返るのも無粋かもしれないが、まあ一言でいうと、天気には勝てないってことだね。
 今年は、例年になく異常に早い梅雨入りで、やばいかなとは思っていたけれど、気象予報をあれこれ見ていたら、北の方ほど晴れそうだったので、岐阜方面に遠征すれば大丈夫だろうと高をくくっていた。ところが中部地方の天気予報は日ごとに悪い方に向かい、結局晴れたのは簡単には遠征できる地域ではなかった。我が家からは、部分食の後半に雲の向こうに月の存在を確認するにとどまった。
 結局昨年6月21日の部分日食に続いて2連敗となってしまった。まさにトホホホホである。
ただ救いは、今年はもう一度月食が11月に巡ってくることだ。今度は部分月食だが、月のほとんどが本影に入る、限りなく皆既に近い部分なので、あの神秘的な赤銅色の月を見ることができるだろう。晴れることを期待したい。
 というわけで、負け惜しみ言い訳というわけでもないが、月食を起こす地球の影を作ってくれる太陽の小さな黒点の変化の写真を見ていただこう。この写真からわかることは、5月22日から26日日中までは晴れたということ。太陽は自転(緯度によって違うがおよそ29日)していること。黒点は生き物のように変化すること。そして相変わらず太陽活動は低迷気味ということだ。
 今年の梅雨はいつまで続くのかよくわからないが、今週は梅雨の中休みとなりそうな気配。星や月の見だめをしておこう。

 

70mmED屈折赤道儀 ND1000+ND64フィルター 

2021年05月30日