星空は何処?

 ペルセウス座流星群も旧七夕も晴れずじまいだったが、これに限らずこの夏はじっくり星空を観ていない。本当に天気が悪い。おかげで日照時間が短ので、あまり暑くないどころか涼しいのがうれしい。大陸の高気圧と太平洋の高気圧のヘリが日本列島上空でぶつかって前線が発生して中国まで延びて、早々と秋霖状態になっている。おかげで大陸から偏西風に乗って流れてくる雲が東シナ海でさらに発達して日本のあちこちで集中豪雨を起こしてしまっている。被災した方々のことを考えると胸が痛い。
 太陽黒点は、相変わらず低調でゴマ粒より小さな黒点がちらほら現れるだけで、ほぼ無黒点に近い。
太陽活動低迷が続くと地球は寒冷化するということが経験的に言われているが、なぜ寒冷化するのか。その理由は、太陽風が宇宙の彼方から太陽系に向かって飛んでくる宇宙放射線を押し返してくれているが、太陽活動が低迷すると太陽風の勢いが衰えて、宇宙放射線が地球に降り注ぐようになる。するとその影響で大気中で水滴の元となる氷昌核をたくさん生み出し、その結果多くの雲を生成することになる。雲が多くなれば太陽の熱や光は反射され、下層大気や地表は徐々に冷えて行くというわけだ。当然雨も多くなる。
 この夏、日本は例年になく日照時間が短いのと涼しい。過ごしやすいのはうれしいけれど、困るのはこのまま秋になってしまうと、農作物が不作になるという懸念が生れる。少しでも早く星空が還ってくることを祈りつつ、食料を少し備蓄しようかな。


2021年08月17日