いつまで続く?コロナ禍

 今年も残すとこあと5日になってしまったが、私の講座講演の仕事も、今日の長島学習ふれあい館での講座「ガリレオが観た宇宙」で、外での仕事は終わりとなった。
今年は、教員研修や大学の授業、文化センターでの講座で、積極的にガリレオ・ガリレイを取り上げた。ガリレオに関する何か歴史上の出来事があった記念の年でもないのに、「なぜガリレオ?」と思うかもしれないが、コロナ禍が世界を襲って2年の間に、ガリレオが生きた400年前の天動説から地動説への大きな転換期となった圧政と弾圧と分断の時代と似通っていると感じたからだ。
 ガリレオの人生観は、独立する際に父親から送られたという言葉「お前が心理を求めるならば、どんな権威にも圧力にも立ち向かう知恵と勇気を持つことだ」に根差している。この言葉を糧に、ガリレオは、どんな圧力にも負けず、1600年間続いたアリストテレスが唱え常識として受け入れられてきた自然の法則を、観測と実験によって塗り替えていった。
ガリレオが残した名言は、「それでも地球は動く」以外にもたくさんあるが、コロナ禍に生きる私たちにぴったりの名言がある。それは、
「君は、他人の報告を信じるばかりで、どうして自分の目で確かめたり調べたりしないのか」
「物事には目に見えないものがある。それが意外に重要なのかもしれない」
 あてにならないPCR検査、効くか効かないかどんな後遺症があるかよくわからない治験中のワクチン接種、重症化はほとんどない普通の風邪と変わらないオミクロン株への過敏な反応。政府やマスメディアの論理性のない発表を鵜呑みにする前に、少し情報を集めて自分なりに分析して自分なりの答えを出すことが重要なのではないか。そうすることによって、表面には出てこない真実が見えてくるのではないか。今こそ、思考停止にならないで、物事深く考えて、自分自身の信念に基づいて行動すべきではないのか。ガリレオは、そのことを教訓として私たちに教えてくれている。
 そういえば、サン・テグジュペリの星の王子様でも、キツネが王子様に「心で見なくちゃ、物事はよく見えないってことさ。大切なものは目には見えない」とガリレオと同じことを言っている。これを私たちがよく知っていることわざに置き換えると、「百聞は一見に如かず」。
 この2年間の日本や世界が向かう方向が本当に正しいのか、年末年始にガリレオの精神で深く考えてみたい。

2021年12月26日